ひかり電話ルータにGRANDSTREAM製のIP電話機 GXP1620を接続し、外線と内線の発着信ができるようにします。
ひかり電話ルータとGXP1620の設定についてはすべてブラウザから行っていきます
用意するもの
IP電話機 GRANDSTREAM GXP1620 ×1台・・・アマゾンで購入できるSIP電話機の中ではとても安価なモデルです。
ひかり電話ルータ PR-500M ・・・ひかり電話を契約するとレンタルできるもの
契約内容と月額コスト
- フレッツ光 ギガスマートタイプ 月額5700円。無線LANルータがついているもの。電話だけならプロバイダはいらない。
- ひかり電話A(エース) 月額1500円。無料通話と、ナンバーディスプレイ、ボイスワープ等のオプションがコミコミ。
- 追加の電話番号の取得 月額100円。企業ユースではFAX用の固定電話番号として追加することが多いです。
- ダブルチャネル(2番号同時発着信できる) 月額200円。長電話しているともう1番号で発着信できないので追加。
端末の構成
内線番号1: TEL1ポートは何も繋がない
内線番号2: TEL2ポートは何も繋がない
内線番号3: WiFi接続のスマホで発着信(この記事では紹介しません)
内線番号4: LANで接続したGXP1620で発着信
電話機の準備
アマゾンでGXP1620というSIP対応の電話機を購入。価格は6000円弱。GXP1625はPoE対応のモデルらしい。
配線は次のように行う。右側からLANケーブル、ACアダプタ、ハンドセット。ちなみに台座は壁掛けにもデスクに平置きにも使えるようにできている。
電源スイッチはないので電源コードを差して数分放置しておく。DHCPからIPアドレスをもらい、日付と時刻が設定され、日本語表示に切り替わる。
「次画面」の下のボタンを押すとIPアドレスが表示されるのでこれを控えておく。
光電話ルータにログインする。「電話設定」→「内線設定」を開く。デフォルトでは内線番号3~7にIP電話機を割り当てることができる。内線番号3は既にスマホに割り当てたので、ここでは内線番号4を使う。「編集」をクリックする。
この画面のIP電話機ごとの内線番号、ユーザID、パスワードを控えておく。また、通知番号と着信番号を設定する。
- 通知番号 → 電話をかけた相手に通知する電話番号
- 着信番号 → この端末で着信する番号。二つ設定した場合はどちらの番号でも着信するが、通知番号は1つしか設定できないので注意。
最後に前の画面に戻り、使っていないポートは念のため無効にしておく。なお、内線番号3はスマホにインストールしたAGEphoneを割り当ててWiFi運用する。これでひかり電話ルータの設定は終わり。
電話機に表示されたIPアドレスをブラウザに入力し、ログイン画面を表示させる。言語を日本語に切り替えて以下の初期ID/PWでログインする。
ID:admin PW:admin
「アカウント」→「アカウント1」→「一般設定」を表示し、以下の通りに入力し、保存して適用をクリック。
- アカウント有効 → YES
- アカウント名 → 電話機の液晶画面に表示される文字列。任意。
- SIPサーバ → ひかり電話ルータのIPアドレス
- SIPユーザID → ひかり電話ルータの内線設定の「内線番号」
- 認証ID → ひかり電話ルータの内線設定の「ユーザーID」
- 認証パスワード → ひかり電話ルータの内線設定の「パスワード」
再起動して再度ログイン。「状態」の画面でSIP登録がYESになっていればOK。
設定が完了すると次のように表示される。
あとはスマホと発着信してみて問題なければ完了。内線発信したい場合は内線番号(今回の例ではスマホへの発信は3)だけを発信すればOK。