システム開発は過酷な仕事

IT系の業務をやる会社にはSIer(えすあいあー)と呼ばれる会社がある。
意味はググってもらうとして、システム開発を専業とする会社のことだ。

この系統の会社は例外なく肉体労働が待っている。
自分はIT業界に就くことが夢だったのだけれど、いくら夢でも休み無しで働きたいわけではない。

つらさの原因は、請負契約によるものが大きいと思う。
顧客が欲しいものを作るのに必要な人員と作業からスケジュールを立てるが、
コストの多くが人件費であるため、できるだけ早く終わらせることが顧客にも会社にもハッピーとされる。

顧客が求める要望に対し、会社にいる人員がどれだけの時間でシステムを構築できるか産出し、その時間から見積が出る。
見積時には経験に基づいてそれっぽいスケジュールを立てるわけだが、これ通りに進んだプロジェクトにいたことが無い。
なんでいつもスケジュールがキツキツなんだろうと疑問に思い、当時の上司を恨んでいたが、
これをいざ自分でやってみると、どんなに余裕を持ったスケジュールを立てても、
顧客のせいでスケジュールが遅れるので、いくら頑張っても仕方のない部分が多い。
上手くこなせるプロジェクトマネージャーはそういうのを全部織り込み済みで物事進めていくんだろうな。

ちなみに大手のSIerでは精鋭揃いの火消し部隊がいるそうです。
ある意味、炎上するのも織り込み済みで仕事をとってくるんですね。
それでもシステム開発で動くお金は莫大なので、この商売は当分は無くならないんでしょう。

もともとIT業界は求人が豊富にあるのだが、最近はこの業種がしんどいことは広く知れ渡ってしまい、どこも技術者不足な様子。
自分のように大学の成績が悪くても内定が取れたので、数年経験を積んで次のステップにつなげるにはいいかもしれない。

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