大企業の社内SEでしかやらない仕事

大企業のシステム子会社の面接で聞いたときの仕事内容。

グループ全体でPCが5000台あるそうで、端末やインフラの管理がメインの仕事。
やることは中小企業と変わらないものの、台数の多さをどう効率良く管理していくのが大企業の社内SEの特色なのかと思う。

問い合わせ対応

社員数が数千人いるので、コールセンターみたいな窓口で受付して、調査が必要な話だけがエスカレーションされてくる。調査した結果、システム改修や修理が必要なら、さらに必要なベンダーにエスカレーションして直してもらう。三段階で対応するのだ。

ブラウザのアップデート

IE11を導入するというプロジェクト。ただ入れるだけだが、5000台あるので大仕事だ。
まだIE8が現役で、OSも当然Windows7である。
社内システムがIE8でしか動作しないらしく、通常のインターネットはChromeを使い、IE8と併用しているそうだ。さすがにサポート切れでまずいらしく、IE8からIE11に入れ替えるんだそうだ。
「Chromeで動くWebシステム作った方がよくないですか?バカなの?」って言いたい気持ちをぐっと抑えて話を聞いていたが、ブラウザの縛りって大企業では根強く残っていることを知る。

実際はActiveDirectoryを駆使して自動で展開できるそうなのだが、いきなり展開すると混乱するので、膨大なテストと調整ごとが待っているそうだ。

PCの入れ替えプロジェクト

Windows10の導入を行う・・・のではなくて、Windows10の導入を行う前段階として、社内システムの動作が問題ないか調査検討するところから始めるそうだ。
導入始める頃には、Windows10の次が出てるだろうな。そういうスピード感だ。

大企業と中小企業の社内SEは別物

大企業は社員数も端末の数も膨大なので、それをうまく管理するスキルが要求されてくる。中小企業にいても会社がでかくならない限り経験することはない。

必要なスキルというのはどの規模の会社でもさほど変わらないので、中小企業の社内SEで経験積んでから大企業の社内SEに行く、というキャリアプランは十分成り立つと思う。逆のパターンではしんどいのかもしれない(そういう人は少ないと思うが)。

私の勝手な想像だが、大きな会社に入ると定年までブラウザ入れ替えやってたり、PCの入れ替えだけやると思うとちょっと嫌だなぁ・・・と思う。

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