新卒で入った会社の話。
IT関連の仕事に就きたいと思っていたが、2000年は就職氷河期で内定もらうまでかなり苦労した。就職活動は大学で推薦状を書いてもらい、富士通や日立などのメーカー系の子会社を受けまくっていた。しかし結果は書類選考で落とされるか、良くて筆記試験が通って1次面接というところ。大学4年の5月になっても内定はもらえず、徐々に無名な会社へハードルを下げていった結果、あるSIer(システムインテグレーター、エスアイアーと呼ぶ)から内定をもらえた。集団面接1回と、筆記試験だけであっさり内定をもらえたため、変だと思いつつも、就職活動に疲れ果てていたため入社を決めてしまった。ただやりたい仕事ができそうだっていうだけで満足だった。
その後12月に会社から手紙が来た。プログラムの「勉強会」を1月から毎週やるから来いと。内容はC言語と情報処理技術者2種(現在は基本情報処理技術者)のお勉強。毎週真面目に会社に通っていたが、なぜか行く度に顔なじみが減っていく。あとで聞いた話だと、定期的に行っていた確認テストで下位になると本社に呼ばれて「お前はこの仕事に向いていない」と言われて自主的に内定辞退させていたそうだ。勉強会にしても研修という扱いにすると賃金が発生するから建前上は学生が勝手に集まる会ってことらしい。まぁ違法なんでしょうな。大人の世界ってこういうもんだと入社前に知りました。
今思うとそこでクビになってた方が幸せだったのかもしれない。でみ得意分野だったこともあり、やりたい仕事だったし、自分は生き残った。
さらに後に知ったのだが、そこは2ちゃんねるでは有名なブラック企業ではないか。ネットの書き込みを鵜呑みにする必要ないのだが、入社前リストラ研修とか、薄給とか、ほぼウソは言っていないから驚いた。
私のキャリアはブラック企業からスタートしたのだった。