IT系企業ではない普通の事業会社においては、社内SEのキャリアパスが用意されていないことが多い。
ひとり社内SEだと「情報システム部」のような部署は存在しないことが多く、総務部や管理部など、管理系の部門に所属していることが多い。社長直轄みたいな感じで、どこの部署にも所属しない会社もある。
ある程度の規模の会社になると、会社の評価制度もあり、半年に一度は評価シートに目標やら実績を書いて上司に提出するのだが、IT担当者の評価をITがわからない人が見ても、正当な評価は難しい。
このため所属部門や評価制度があいまいなまま働いていると、どこか社内で浮いている感じがする。最近は肩書にこだわる人は少ないが、役職が無い人はどこかで給与は上がらなくなるため、一般的な「係長→課長→部長」のようなキャリアパスが描けないと、一生ヒラ社員でほとんど昇給しない可能性が高い。
ただ残念ながら社内SEの労働環境は過酷なので、定年まで働く人はまずいないんだろうな。人事としては辞めてくれれば上記を考える必要もないと言える。
そこで私の提案としては、システム部門は1人しかいなくても作るのと、ITの視点での人事評価制度を作ることだ。
でも定年までひとり社内SEするってあんまり想像できないんだよな。体力的に無理な気がする。