社内SEの定義

会社によって社内SEの定義が異なり、業務も異なる。
社内SEのちゃんとした定義なんてものはないので、社内SEのITっぽい仕事はすべて社内SEになってしまう。
ざっくり分類するとこんな感じ。社内SEの求人に応募する際はよく調べておいてほしい。

開発系

社内システムやウェブサイトを内製化する開発要員。
大企業のシステム子会社もこれにあたる。
小さなシステムであればシステム開発の全工程をやることになるが、
大きなシステムを持つ会社であれば、業務知識が必要となる要件定義だけやり、残りは外注というケースも多い。
中小のSIにいて、下流ばかりで上流工程をやってみたいと夢見ているのなら、この求人をゲットするのが近道。

運用系

システムが正しく動いているか監視を行い、
手動起動の定例処理を実行したり、障害対応したり、汎用機だとテープ(今もあるのか?)をかけたりもする。
勝手に運用手順を変えることは許されないので、単純作業が多い。
これも大企業のシステム子会社がやることが多い。
絶対に止められないシステムを24H365Dでシフト勤務する。
サポート系
比較的大企業のITサポートのみを行う要員。
パソコンの全くわからない社員に対して親切丁寧に操作を教える。
社員数が数千人規模になると、サポートの電話を取るだけが仕事になる。いわゆるヘルプデスクというやつ。
技術的な要求は低いが、自分よりリテラシの低い人たちにイライラせずに説明できる話術が必要。

オールラウンド系

上記全部をたった1人でやるケース。「ひとり社内SE」と言われている。
なんでもやらされるので単なるIT雑用になることもある(社長の家のプリンタを直しに行くとか)。
本当に全部やるのは時間的に無理なので、足りないリソースはベンダーや社内の協力を得て補う。
誰も助けてくれないので、限界まで時間を使いながら、自己管理がきっちりできる人でないと業務を回すのが難しい。
片手間系
実は多くの中小企業ではIT担当者が専任でいるところはほとんどない。
ほとんどは経理とか人事など、全くITと関係のない部門の人がIT担当者になっているケースである。
求人にならないので、外部に知られることはない。
最近はシステム管理者が不要な、ブラウザだけで動作するサービスが増えてきており(GSuiteやOffice365やkintone等)、
多少PCに詳しい人が管理要員として押し付けられる形が多い。
ある程度規模の大きな会社だと、新たに社内システムを構築するプロジェクトが立ち上がり、そっちが忙しくて結果的に専任の社内SEになることもある。
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