これまで社内SEとして数社在籍したが、残業のさせかたは「社風」だと考えている。
分かりやすい例では、体育会系の社風の会社(営業やコンサルティング色の強い会社に多い)では、気合と根性で長く働くことが美徳とされていることが多い。それに加えて数字まで求められるんだから現場はタフな人達だ。社内SEはその人達のITのサポートをする役目がある。現場の人間がみんな残って仕事をしているのなら、帰れるわけがない。あらかじめ繁忙期がわかっている場合は一時的にシフト勤務することもあるくらいだ。
社内SEの残業は多いか?少ないか?
会社により異なるのでなんとも言えないが、どこも40時間くらいではないだろうか。1日2時間くらい。これが多いと感じるなら、IT系の仕事は厳しいのかもしれない。ただ開発の仕事だと締め切りに追われるため、帰りが遅くなる率が高く、残業も多い。
ちなみにIT企業は基本的には残業代金は出ない。残業40時間までコミコミとか、あの手この手で残業代を出さない勤務体系にしている。このため残業するだけ時間は損するのだ。だから残業がどれくらいあるか調べる意味がある。
でも面接で聞いたところで入社したら話が違うってケースも多いので、会社の「社風」として激務なのか、大まかなところを確認すると良いと思う。
求人に書いてある残業時間は信用しない
最近は長時間労働に対する世間の目は厳しくなっており、残業数は減っているらしい。ただ現実は甘くはない。
中小企業では仕事は人にべったりくっつき、特定の人しかできない仕事がわんさかあり、特定の人にだけ仕事が降ってきて、誰も助けてはくれない。世間の目が厳しいくらいで残業が減るわけがない。
ただしそれを求人に本音ベースで記載しようもんなら、誰も応募してくれない。転職サイトはなんと指導しえいるのかわからないが、書いてあることはだいたいインチキである。
そんなわけで、転職回数の多い私の知見から、転職の求人に書いてある残業数からどんな事がわかるか書いていく。
残業は10~20時間/月 と記載
残業は少しあると考えていると、このくらいの残業時間を求人に書く。
ピーク時は40時間と考えると良いだろう。
毎日2時間残業するので、会社を出るのは20時頃。
どの企業でも一般的な残業時間かと思う。
残業は30~40時間/月 と記載
残業は多いと自覚しているとこのくらいの残業時間を求人に書く。
ピーク時は80時間は覚悟した方が良いだろう。
毎日4時間残業するので、会社を出るのは22時頃。
慢性的に残業が多い社風の会社なので、入社後に改善することはないでしょう。
給与が良いとか、働いてみたかった大企業だとか、2~3年しかいないつもりで入社するならいいが、若くないと無理だ。
残業はほとんどありませんと記載
こういう求人はあまりないのだが、無い言い切っている事もあり、実際のところも本当にない。
店舗やコールセンターなど、客商売で営業時間がきっちり決まっている業種に多い。
求人に残業時間の記載が全くないケース
こういう求人は以外と多く。目立たないように「残業が発生することがあります」と書いてあったりする。
基本的には残業は多めで、前述の「残業は30~40時間/月」と同じ状況であることが多い。
書きたくないからわざと書いていない。