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L2スイッチとL3スイッチの違い

L2スイッチとは

いわゆるハブのことです。LANポートが足りないときに使います。

業務用のL2スイッチではポートごとにネットワーク(ここではIPアドレスの振り方)を分割することができます。
具体的にはVLANというグループを作り、LANポートごとに割り当てます。VLANが割り当てられたポート群は1つのスイッチングハブとして動作させることができます。例えば16ポートのL2スイッチなら、VLANを4つ作り、4ポートのスイッチングハブが4つあるのと同じように動作させることができます。

ちなみにVLANを分けるのはこんな時です。必要になるのは会社がある程度の規模になってからだと思います。
・別の部署からファイルサーバにアクセスされたくない
・IPアドレスが足りない時(例:192.168.0.1~254まで使い切ってしまったとき)
・サーバを公開したいとき(スイッチの設定に加えてルータの設定も必要)

L3スイッチとは

L2スイッチでVLANを分けても、VLAN間での通信はできません。これができるのがL3スイッチです。

例えばIPアドレスとVLANを下記のように設定した場合、L2スイッチだとVLAN1~VLAN3を作成することしかできません。L3スイッチではさらにVLAN間で通信することができます。

VLAN1  192.168.10.xxx 人事部用
VLAN2  192.168.20.xxx 営業部用
VLAN3  192.168.30.xxx サーバ用

また、営業部(VLAN2)から人事部(VLAN1)にはアクセスできないなど、ネットワーク間の通信のルールを設定できます。これを「ルーティング」といい、VLAN間のルールは「VLAN間ルーティング」といいます。ググればCisco製スイッチを中心に設定方法を中心に情報が数多く出てきます。

市販の製品と価格

L3スイッチだと、アマゾンでもこのくらいします。高価です。

L2スイッチはL3に比べれば安価です。
バッファローだとL2スイッチの一部モデルにおいてL3スイッチと同等のVLAN間ルーティングができます。「IPルーティング」と言っている部分がL3スイッチ相当機能です。こういう製品は各社多いので、L3スイッチを探すときはL2スイッチを探すとよいでしょう。

ポイント

・L3スイッチはL2スイッチの機能をすべて持ち、価格もL2スイッチより高額です。
・L2スイッチとスイッチングハブの機能的な違いはありません。
・VLANはL2スイッチの必須機能ではありません。VLAN対応の製品は「マネージドスイッチ」とか「スマートスイッチ」という表記が多いです。メーカーによって言い回しが違うため、購入する際は気を付けましょう。
・ルータはL3スイッチと機能的にはほぼ同じですが、インターネット接続の機能が付いています。
・家庭用ルータはVLAN/L2スイッチ/L3スイッチの機能を省略して安価にしたものです。
・L2スイッチでもVLAN間ルーティングに対応した製品があります。

ネットワークの組み方

VLANを使う場合、VLAN間の通信をルータとL3スイッチのどちらでやらせるかがポイントとなります。

構築例
・LANポートが3つ以上ある業務用ルータ(YAMAHA RTX1210とかCisco 841MJなど)を利用していて、上記例のようにVLANを作成する場合、ルータがL3スイッチの代わりにとして利用できます。ルータのLANポートごとにネットワークを分け、ネットワーク間をルーティングさせればOKです。
・LANポートが1つしかない家庭用のルータをインターネット接続に利用していて、さらにVLANが必要がある場合は、L3スイッチを利用するしかありません。

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