スイッチングハブは、同一のネットワークの中でデータをやりとりするのに使います。具体的にはオフィスの島ハブとか、ポートが足りない時に使います。
L2スイッチはスイッチングハブの機能に加えて、VLANが利用できるものもあります。ただしL2スイッチの必須機能ではないので、ただのスイッチングハブが法人向けとうたってL2スイッチとして販売されていることも多いです。
VLANはLANポートのグループです。いくつでも作成できます。任意のポートをVLANに割り当てると、そのVLANはスイッチングハブとして機能します。
例えば24ポートのL2スイッチなら、VLANを3つ作成し、8ポートずつ割り当てると、スイッチングハブが3つあるのと同じ動作をします。
部署毎やサーバ用にネットワークが分かれている場合、サーバ室にはポートが多いL2スイッチを導入すれば、ハブだらけにならなくて済み、配線もスッキリします。
また、VLAN間の通信は基本的にはできません。L3スイッチかルータで行う機能なります。
運用上の注意点としては、見た目はただのハブですが、ポート毎にネットワークが異なるので、VLANの設定を知らない人がスイッチングハブだと勘違いしてLANケーブルを挿してもネットにつながらない・・・というようなトラブルが多いです。機器やケーブルに役割を記載しておくなり、触らせないようにする必要があります。
なお、どのメーカーのL2スイッチも、一切設定を行わなければただのスイッチングハブとして動作します。全ポートが同じVLANになっているという扱いです。